私たち「安良田産業」も
変化して行かねばならない。

当社は1984年に「安良田商店」として、先代社長とともに創業しました。
創業当時、私は大学卒業後すぐであり、父がやっていたからという理由でガスの世界に飛び込んだことを覚えています。しかし、そのやりがいと皆さまの暖かさに魅せられおかげさまで事業は成長を続け、現在では社員15名を抱えるほどに成長。
お取引のある企業様もどんどん増え、本当にやってきたかいがあったなと、支えていただいてきたなと思うところであります。

しかし、現代のガス業界は不安定というほかありません。
時代の移り変わりと言ってしまえばそれまでですが、身をもってガス事業の限界を感じた時期もありました。業界的にも二極化が進み、私たち安良田産業も変化しなければ生き残れないことを悟ります。
事実、ガスの供給量は横ばいか減少傾向にあり、このままでは斜陽産業になってしまう可能性もあると感じています。

「地域の課題解決」を軸に、
新たにショールーム事業と
倉庫・貸会議室事業を開始いたします。

当社ではガスの販売以外にも産業用機械のメンテナンス事業や配管材の販売と、地域の工場に必要とされている事業を実施し、現在までごひいきにしていただいてきました。
このたび、新社屋への引越しにあわせて新規事業も開始することとなり、より一層皆さまのお役に立てる会社になればと強く思っております。
いままでの当社事業でも大切にしてきた「地域の課題解決」を軸に、新たにショールーム事業と倉庫・貸会議室事業を開始いたします。いずれもお付き合いのある企業様からご提案いただいたもので、我々としてもいつかは実現をと考え続けておりました。
相互に助け合える会社を目指している当社にとっても、新規事業が皆さまのお役に立てることを願って止みません。

その中でも特に力を入れたのがコンセプト。お客様に対して「開かれた会社」となるべく、今回の新規事業を開始した経緯があります。
当社の主要産業であるガス業界の話になりますが、業界全体が閉鎖的で変化を嫌う傾向にあります。ましてや、お客様の中にも「ガス会社がオープンな環境を提供する」というコンセプトに、違和感を抱かれた方も少なくないでしょう。そのくらい皆さまにとってなじみが薄い業界だからこそ、あえて率先して窓を開くことも、今回当社が皆さまに対して「開かれた会社」になるために行った内容のひとつです。

根底にあるお客様との信頼関係を軸に、
ただのガス会社で終わらない会社になること。

もちろん、いままでと変わらないところもあります。
創業当時から、当社は信頼関係の構築に重きを置いてきました。我々は商売人ではありますが、まずお客様との信頼関係なくして事業はできません。
信頼第一の思考を持ち続けていくことが、我々にとってもお客様にとってもプラスになります。この考え方は、いかに時代が変わっても変化することはないでしょう。地域に必要とされる企業であることこそ、安良田産業の存在意義であると考えています。 当社は現在社員15名という小さな会社ではあります。
しかし、将来的には社員全員が胸を張って「あの会社で働いているんだ！」と言ってもらえるようになることが私の使命です。
ありがたいことに人材も育ってきた現在、皆さまのご期待にさらに寄り添っていくために必要な社内のグレードアップも実施して参ります。 根底にあるお客様との信頼関係を軸に、ただのガス会社で終わらない会社になること。これこそが、現在の安良田産業に必要なことであると信じています。

変化の早い現代だからこそ、欠かすことができないと言ったほうが正解かもしれません。競争激化で二極化する業界だからこそ必要な変化である、という理由も当然存在します。
しかし、やはりもっとも重要なことはお客様のニーズの背景にある社会情勢や変化をいち早く読み取り、事業に落とし込む。この積み重ねが地域でも信頼していただける会社になるだけではなく、業界を盛り上げようとする会社になるために必要なことではないでしょうか。

当社はこれからも変化し続けます。
お客様にとって、そして社員にとって「安良田産業でよかった」と言ってもらえる会社を目指し、変化を恐れないガス業界のパイオニアであり続けることをお約束いたします。

2022年5月 安良田産業株式会社 代表取締役社長 安良田 裕彦